2010年01月23日

<ハイチ大地震>日本の専門料理店で募金 客から支援の声(毎日新聞)

 約300万人が被災したとされるハイチ大地震の被災者を支援するため、国内唯一とされるハイチ料理専門店「カフェ・ハイチ」(本店・東京都新宿区)が、募金活動を始めた。「商売でお世話になっているハイチのために力になりたい」と、首都圏7店舗に募金箱を設置し、集まった義援金はハイチ大使館(港区)に贈る。

 同店は74年、新宿駅南口近くにオープン。今では川崎市など首都圏に7店舗、札幌市に1店舗ある。店を運営する「ハイチ物産」(新宿区)の槍原(うつぎはら)光弘社長(64)は学生時代に札幌市のハイチ料理店でアルバイトし、同国の風物に魅せられた。卒業後、ハイチに渡り、日用品の貿易に携わった。帰国後に料理店を開店。店内ではハイチ音楽を聴きながら、ハイチ風のコーヒーやドライカレーを味わえる。歴代の大使も常連で、元大統領も来店したことがあるという。

 中米カリブ諸国のうち、キューバやジャマイカの料理店は日本国内でも多いが、ハイチはなじみが薄く、料理店はカフェ・ハイチの店以外ほとんど見当たらないという。

 募金のきっかけは、地震があった13日夜、来店したハイチ人の留学生が「店で募金活動はしないのか」と店員に尋ねたことだった。香りがよく苦みの少ないコーヒーを好む全国のファンからも「支援したい」と電話が相次いだという。店員仲間たちが「ぜひお役に立ちたい」と募金することにした。

 コーヒー豆などを輸入している現地のエージェントは音信不通だったが、16日に米国在住の家族を通じ無事が確認された。ハイチ物産の玉置進専務(64)は「陽気なハイチの人たちがあんなにショックを受けている姿を見るといたたまれない。外国の救援活動が行き届かない地域や周辺のスラム街などへの支援を手助けできれば」と話す。【小泉大士】

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現場マンションに指紋 59歳男、近く再逮捕 南青山強殺容疑(産経新聞)

 東京都港区南青山のマンションの一室で昨年11月、住人の飲食店従業員、五十嵐信次(のぶじ)さん=当時(74)=が殺害された事件で、現場マンションから指紋が見つかっていた無職の男(59)=器物損壊罪で起訴=が事件に関与した疑いが強まったとして、警視庁赤坂署捜査本部は19日、強盗殺人容疑で男を近く再逮捕する方針を固めた。

 捜査本部の調べによると、五十嵐さんは昨年11月16日午前11時40分ごろ、自宅の布団の上でうつぶせの状態で死亡しているのが見つかった。首を鋭利な刃物で切られていた。現場には、五十嵐さんの財布や、店の売上金とみられる現金数万円が入った別の財布も残されていたが、物色されたような跡もあった。

 捜査関係者によると、現場マンションの手すりから男の指紋が検出されたほか、事件発覚前日の15日に酷似した男が現場近くの防犯カメラに写っていた。

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2010年01月22日

自転車死亡事故の主因、民事で一転 両親の執念実る 大阪地裁(産経新聞)

 奈良県橿原市で平成15年に自転車の女性が死亡した事故をめぐり両親が損害賠償を求めた訴訟で、事故の主因は女性の信号無視だとした刑事裁判の認定から一転、大阪地裁が女性に過失はなかったとする判断を示していたことが18日、分かった。「娘が赤信号で渡るはずがない」。そう信じた家族の思いが7年越しで実った判決に、父親は安堵(あんど)の表情を浮かべるが、「初めからきちんと調べてくれていれば、こんなに苦しむことはなかった」と捜査に疑念を呈している。

 事故は15年8月16日夜、橿原市の市道交差点で発生。自転車で横断していた同市内の大学生、沢田知代さん=当時(18)=が軽乗用車にはねられ、翌未明に死亡した。

 父親の県立高校教諭、沢田立夫さん(57)によると、県警は車を運転していた女性の供述などから、知代さんが赤信号で横断した可能性が高いと判断。立件に消極的だったという。

 沢田さんは数千枚に上る手作りのビラを配布して目撃者を探す一方、補充捜査を求めた。その結果、奈良地検は事故から1年余りを経た16年11月に女性を業務上過失致死罪で略式起訴し、罰金30万円の略式命令が確定した。しかし納得できなかった沢田さんは、民事訴訟で真相を解明しようと18年8月に提訴した。

 昨年12月22日の判決で、大阪地裁の新田和憲裁判官は、「こちらの信号は青だった」とする女性の証言には変遷が大きく信用できないとしたうえで、目撃証言などから知代さんは信号無視をしていないと判断。

 事故直前の車の速度も、時速50キロだったとする女性側の主張を退け、制限速度の40キロ超の100キロだったと認定。過失割合を知代さんが8割、女性は2割とした主張にも「事故はもっぱら女性の過失により発生した」とし、女性に計約6500万円の賠償を命じた。女性側は判決を不服として控訴している。

 沢田さんは「ただ、真相を明らかにしたかった。これでようやく、娘に顔向けできます」とほっとした様子。だが、確定した刑事裁判の認定を覆すことはできない。「なぜ相手側の主張だけを信じてしまったのか、説明してほしい」と、県警への国家賠償請求も検討しているという。

 沢田さんは「交通事故の捜査をめぐり、同じように苦しみ、悩んでいる人は全国にたくさんいるはず。司法のあり方を変えるきっかけになりたい」と話している。

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